著書
〇「手紙を読む/読まないブルームを読む――『ユリシーズ』の手引きとしての手紙」金井嘉彦・吉川信・横内一雄編著『ジョイスの挑戦――『ユリシーズ』に嵌る方法』、言叢社、2022年2月、51-77頁
〇「亡霊は二度窓を叩くーージェイムズ・ジョイス「死者たち」における歓待と寛大」東雅夫・下楠昌哉編『幻想と怪奇の英文学IV——変幻自在編』、春風社、2020年8月、229-52頁。
〇「「心とは何か」を学ぶことーー『若き日の芸術家の肖像』と『ユリシーズ』におけるスティーヴンの母の祈り」高橋渡・河原真也・田多良俊樹編著『ジョイスへの扉――『若き日の芸術家の肖像』を開く十二の鍵』、英宝社、2019年3月、111―41頁。
〇「〈我仕えず〉、ゆえに我あり――間違いだらけの説教と狡猾なスティーヴン/ジョイスの戦略」金井嘉彦・道木一弘編著『ジョイスの迷宮──『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法』、言叢社、2016年12月、99-118頁
〇「亡霊の声に耳を澄ますこと――「痛ましい事件」の憑在論的読解」金井嘉彦・吉川信編著『ジョイスの罠――『ダブリナーズ』に嵌る方法』言叢社、2016年2月、239-62頁
〇「英語圏の文学1――イギリスとアイルランド ジョイスとモダニズム」森山直人編『近現代の芸術史 文学上演篇Ⅰ 20世紀の文学・舞台芸術』藝術学舎、2014年1月、21-36頁
論文
①学位論文(修士・博士)
〇『James JoyceにおけるTraumaを描くこと』(修士論文)、早稲田大学、2010年3月
〇Joyce, Trauma, and History: The Representations of Ghosts in “The Dead” and A Portrait of the Artist as a Young Man (MA Thesis). University College Dublin, 2014.8
〇『ジェイムズ・ジョイスの作品における亡霊表象の研究――トラウマ、事後性、歴史』(博士論文)、早稲田大学(審査員:大島一彦、栩木伸明、金井嘉彦)、2018年2月25日授与
②学術論文
〇「1922-1992-2022:『ユリシーズ』が『ユリシーズ』になるとき」『東洋学園大学紀要』、第32号、2024年3月、79-92頁。
〇"How James Joyce Recycles Popular Culture: References and Nods to Thomas Moore in "An Encounter" and "The Dead."" 『東洋学園大学紀要』、第30号、2022年2月、37-49頁
〇"Thomas Kilroy as a Brechtian: V-effects in His Adaptation of Six Characters in Search of an Author and in Double Cross." 『東洋学園大学紀要』、第27号、2019年2月、13-25頁
〇「死んだ神父の灰色の顔は何を語るか――ジェイムズ・ジョイス「姉妹たち」における亡霊と〈不気味な笑い〉」『英文学』、早稲田大学英文学会、第104号、2018年3月、1-16頁
〇「Haunted CastleとしてのClongowes Wood College――『若き日の芸術家の肖像』の第1章における歴史的英雄の亡霊表象について――」 Joycean Japan No.28、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2017年6月、19-34頁
〇「失われた起源を求めて――『若き日の芸術家の肖像』第一章第一節再読――」『英文学』、早稲田大学英文学会、第103号、2017年3月、38-52頁
〇「回想による時間の圧縮と逆行──『若き日の芸術家の肖像』第1章における時間軸の歪みについて──」 Joycean Japan No.27、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2016年6月、20-35頁
〇「ジェイムズ・ジョイス『若き日の芸術家の肖像』における歴史意識の変遷」『英文学』、早稲田大学英文学会、第102号、2016年3月、13-28頁
〇"Rereading “The Dead” as Ghoststory." Joycean Japan No.26、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2015年6月、21-34頁
〇「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』の「テレマキア」における動物のイメジャリー ――食屍鬼、獣、亡霊――」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第57輯(第二分冊)、2012年2月、3-16頁
〇「James Joyce Ulyssesに見るStephen Dedalusと歴史について」『ほらいずん』第42号、早稲田大学英米文学研究会、2010年3月、1-15頁
〇「James Joyce「姉妹たち」における「不気味なもの」とトラウマを描くこと」『ほらいずん』第41号、早稲田大学英米文学研究会、2009年3月、13-26頁
学会発表
〇「「アイルランドの無冠の王」を追悼する――ジェイムズ・ジョイス『若き日の芸術家の肖像』から、W・B・イェイツ「パーネルの葬儀」へ」日本イェイツ協会2023年度シンポジウム、「イェイツの亡霊:イェイツ作品の共時的・通時的な文脈と影響について」、立教大学、2023年11月12日
〇「亡霊が亡霊に出会うこと――ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』第15挿話「キルケ」再訪」日本英文学会関東支部第22回(2022年度秋季大会)シンポジウム1「亡霊文学を見つめ直す」、中央大学、2022年10月30日
〇「エゴイストは歴史を学ぶ事ができるか?―『ユリシーズ』におけるパトリオティズム」日本ジェイムズ・ジョイス協会第34回研究大会、大妻女子大学、2022年6月11日
〇"Paddy Dignam’s Metempsychosis and Irish History as a Nightmare –-Representations of Dogs and Ghosts in James Joyce’s Ulysses." THE CRITICAL GROUND: The 2019 Conference of the International Association for the Study of Irish Literatures, Trinity College Dublin, Ireland, 25 July 2019.
〇"The Symbolic Meaning of the Letter Written by Blazes Boylan’s “Bold hand” ― How the Readers of James Joyce’s Ulysses See Through the Hidden Meanings and Feelings behind the Text." International Symposium: Irish Literature in the British Context―Voices from Kyoto, Kyoto University, 21 March, 2019.
〇「『ユリシーズ』第15挿話における、レオポルド・ブルームが出会う父子の亡霊表象について―リポティ、ルドルフ、レオポルド、ルーディ」日本英文学会第90回大会、東京女子大学、2018年5月20日
〇「1922―ジョイスとアイルランド自由国―」早稲田大学アイルランド研究所主催、新春放談シンポジウム「アイルランドのナショナル・アイデンティティ
―自由国成立から北アイルランド紛争まで」、早稲田大学、2018年1月27日
〇「死んだ神父の『灰色の顔』は何を語るか──ジェイムズ・ジョイス『姉妹たち』における亡霊と〈不気味な笑い〉」新英米文学会第48回大会、千葉工業大学、2017年8月26日
〇「Haunted CastleとしてのClongowes Wood College――ジェイムズ・ジョイス『若き日の芸術家の肖像』における亡霊表象について」 日本英文学会関東支部第13回大会、フェリス女学院大学、2016年11月12日
〇「「間違い」だらけの地獄の説教と「狡猾な」スティーヴン/ジョイスの戦略――『若き日の芸術家の肖像』第3章再読」 日本英文学会第88回大会(於京都大学)、2016年5月29 日
〇「失われた起源を求めて――『若き日の芸術家の肖像』第一章第一節再読――」 早稲田大学英文学会第55回大会、2015年11月
〇「手紙を読むブルーム――『ユリシーズ』を読む手引きとしての手紙――」 日本英文学会中国四国支部第68回大会(於広島修道大学)、2015年10月
〇「スティーヴンの「悪夢」はいつ始まったか――『若き日の芸術家の肖像』における歴史について」 第46回新英米文学会大会シンポジウム(於東洋大学)、2015年8月
〇「逆行する時間――『若き日の芸術家の肖像』第一章における「歪んだ」時間軸について」 日本ジェイムズ・ジョイス協会第27回研究大会(於関西学院大学)、2015年6月
〇「亡霊譚としての「死者たち」―― Re-reading “The Dead” as Ghoststory」 日本英文学会関東支部第7回(於明治大学)、2013年6月
〇「ジョイスと動物:「キルケ」における犬と狐の表象――Who Is Beastly Dead?」 日本ジェイムズ・ジョイス協会第25回研究大会シンポジウム(於京都大学)、2013年6月
〇「『ユリシーズ』の「テレマキア」 における動物表象」 早稲田大学英文学会第51回大会、2011年11月
〇「自己との距離――James Joyce and Mr Duffy in “A Painful Case”」 日本ジェイムズ・ジョイス協会第22回研究大会(於早稲田大学)、2010年6月
〇「James Joyce Ulyssesに見るStephen Dedalusと歴史について」 早稲田大学英文学会第49回大会、2009年11月
〇「James Joyce「姉妹たち」における「不気味なもの」とトラウマを描くこと」 早稲田大学英文学会第48回大会、2008年11月
書評
〇『キャサリン・タイナン短篇集』高橋歩訳(未知谷、2023年) 図書新聞3632号、2024年3月23日
〇「Yoshihiko Kanai, Through a Glass, Darkly: A Study on James Joyce [Garasugoshi ni Miru Joyce]」Journal of Irish Studies, vol.37, 2023(pp.99-101)
〇「Sagam MacDuff, Panepiphanal World: James Joyce's Epiphanies」 Joycean Japan No.33、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2022年6月(pp.58-59)
〇「Luca Crispi, Joyce's Creative Process and the Construction of Characters in Ulysses: Becoming the Blooms」 Joycean Japan No.29、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2018年6月 (pp.78-79)
〇「Margot Norris, Virgin and Veteran Readings of Ulysses」 Joycean Japan No.24、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2013年6月 (pp.70-71)
〇「都会派哲学詩人の止まない歩み ミホール・オシール 『愛のくらし』 清水重夫訳」 図書新聞3086号、2012年11月17日
〇「Luke Thurston, James Joyce and the Problem of Psychoanalysis」 Joycean Japan No.23、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2012年6月 (pp.106-07)
〇「『ユリシーズ』から学ぶふたつの「ART」 D・カイバード 『『ユリシーズ』と我ら』 坂内太訳」 図書新聞3057号、2012年4月7日
その他
〇『ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』を読む(第1〜6挿話)』早稲田大学エクステンションセンター、2023年9月30日~12月9日(全6回)。
〇『ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』を読む――5つのキーワードから読む『ユリシーズ』』早稲田大学エクステンションセンター、2022年10月01日 ~ 12月10日(全6回)。
〇「ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』――主人公レオポルド・ブルームの様々な〈多様性〉について」東洋学園大学公開講座2022年第5回、2022年7月2日。
〇「ジェイムズ・ジョイスーー『ダブリナーズ』(1914)を中心に」『アイルランド入門―アイルランドの魅力を語ろう』早稲田大学エクステンションセンター講座『アイルランド入門』、2019年5月11日。
〇「90分でわかるジェイムズ・ジョイス」早稲田大学エクステンションセンター講座『アイルランド入門』、2018年5月12日。
〇「『ユリシーズを燃やせ』のためのブックガイド」ケヴィン・バーミンガム、『ユリシーズを燃やせ』、小林玲子訳、柏書房、2016年8月、454-60頁
〇「隠された/埋葬された夭折の革命家――ジェイムズ・ジョイス『若き日の芸術家の肖像』におけるウルフ・トーンについて」(研究ノート) New Perspective No.47、新英米文学研究、2016年7月、25-27頁
〇「〈読者共同体〉の片隅に」『ジョイスの罠―『ダブリナーズ』に嵌る方法』紹介文、2016年2月
〇「ジョイスと動物:「キルケ」における犬と狐の表象――Who Is Beastly Dead?」 (シンポジウム報告) Joycean Japan No.25、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2014年6月(49-59頁)
〇"Writing Alter-Egos at a Little Distance: On “A Painful Case”." (研究発表報告) Joycean Japan No.22、日本ジェイムズ・ジョイス協会、2011年6月(5-17頁)
賞罰
〇Charlotte Kelleher Memorial Award (book prize), University College Dublin, 2014.10
〇T. Augustine Martin Memorial Award (1,000 Euro), University College Dublin (Anglo-Irish Literature and Drama MA Programme首席卒業生として), 2014.10
〇公益信託 福原記念英米文学研究助成基金 第27回(平成30年度) 福原記念英米文学研究助成基金 研究助成(「福原賞」)、2019年2月
競争的資金
〇日本学術振興会 若手研究(B): 2016.4.1 – 2018.3.31
「ジェイムズ・ジョイスは歴史の悪夢を見るか:亡霊表象の理論/歴史的読解」
〇日本学術振興会 特別研究員奨励費: 2017.4.1 - 2018.3.31
「ジェイムズ・ジョイス作品の亡霊表象におけるトラウマ・ナラティヴとしての歴史研究」
〇日本学術振興会 基盤研究(C)研究分担者: 2017.4.1 - 2018.3.31
「アイルランドのナショナル・アイデンティティ:独立戦争から紛争まで」
〇第27回(平成30年度) 福原賞(公益信託福原記念英米文学研究助成基金)
「ジェイムズ・ジョイスとジョージ・ムアのトラウマ・ナラティヴの比較研究――いかにしてナショナリズムとカトリックの支配的言説に対抗するか」
〇日本学術振興会 若手研究: 2019.4.1 - 2023.3.31
「亡霊のアイルランドを描くジョイス―「悪夢」の歴史としてのディアスポラ」
所属学会
学会及び社会における活動等
2014年6月~2024年6月 日本ジェイムズ・ジョイス協会 事務局員
2015年4月~ 早稲田大学アイルランド研究所 招聘研究員
2019年1月~2021年12月 IASIL JAPAN 会計(Treasurer)
2019年6月~2022年5月 日本英文学会 ウェブ管理者
2022年1月~ IASIL Japan Executive Committee Member
2024年6月~ 日本ジェイムズ・ジョイス協会 常任委員
学歴
1999年4月~2002年3月 早稲田大学高等学院
2002年4月~2007年3月 早稲田大学第一文学部英文学専修
2007年4月~2010年3月 早稲田大学文学研究科修士課程(英文学)
2013年8月~2014年9月
University College Dublin(国立アイルランド大学)
MA Programme: Anglo-Irish Literature and Drama 修了(首席)
2010年4月~2017年3月 早稲田大学文学研究科博士課程(英文学コース)
2018年2月25日 早稲田大学文学研究科 博士号取得(英文学)
職歴
2002年4月~2015年3月 学習塾「卵の集会所」 講師
2009年4月~2010年3月 私立北豊島高校 英語非常勤講師
2010年4月~2013年3月 早稲田大学本庄高等学院 英語非常勤講師
2013年8月~2014年6月
University College Dublin(国立アイルランド大学) 応用言語センター 日本語非常勤講師 使用言語:英語
2013年9月~2014年6月
ダブリン私立 St. Andrews高校 国際バカロレア講師 使用言語:日本語
2015年4月~2017年3月 早稲田大学文学学術院英文学コース助手
2016年4月~2018年3月 大妻女子大学 英語非常勤講師
2017年4月~2018年3月 日本学術振興会特別研究員PD
(一橋大学大学院法学研究科)
2017年4月~2024年3月 早稲田大学 非常勤講師
2018年4月~2020年3月 東洋学園大学
グローバル・コミュニケーション学部 専任講師
2021年4月~ 東洋学園大学
グローバル・コミュニケーション学部 准教授